皆の衆、宵の口にいかがお過ごしかな! 新栄番所がお送りする『うらばん』の刻(とき)が、今宵もやって参ったぞ。

さて、泥棒ってぇと、普通は千両箱や反物をふんだくる輩(やから)のことだが……今夜、我らが番所でお尋ね者にしてえのは、チト毛色の違う泥棒だ。

今宵のお題はずばり! 【視線泥棒・耳泥棒】!!

悪気はねぇはずなのに、お主らの「目」や「耳」を、勝手にかっさらっちまう奴らのことよ! こっちだってその気はねぇのに、ついつい意識を盗まれちまった……そんな経験、誰にでもあるんじゃねぇか?

たとえば、こんな手口だ!

👀 見事な手口の『視線泥棒』 「往来で、やけに厳めしい顔をした立派なお侍が、懐から顔を出した子猫にデレデレと話しかけている……面白くって目が離せねぇ!」 「寺子屋で隣のヤツが、ずっと筆の尻を鼻の穴に突っ込んだり出したりしている……気になっちまって、手習いどころじゃねぇ!」

👂 すばしっこい『耳泥棒』 「大店の軒先で、お女中たちがヒソヒソ話してる『若旦那の惚れ薬騒動』……頼まれてもねぇのに、ついつい足を止めて地獄耳を立てちまった!」 「長屋の壁越しに、隣の亭主が犬の鳴き真似の稽古を延々としている……気になりすぎて夜も眠れねぇ!」

どうだい? 長屋、寺子屋、奉公先、はたまた江戸の町中で! お主らがついつい意識をすり取られちまった、笑える「視線泥棒」「耳泥棒」のエピソードをドシドシ教えてくだせぇ!

「やられた!」と笑っちまうような見事な泥棒たちの手口、番所の投書箱にて、首を長ぁくして待ってるぜ!