皆の衆、息災か! 新栄番所がお送りする『うらばん』の刻(とき)が、今宵もやって参ったぞ。
さて、何事も「辞める」だの「離れる」だのと言うと、ちいと寂しく聞こえるかもしれねぇが、そうじゃねぇ。古き自分を脱ぎ捨てて、新しい自分に生まれ変わる……。大きな意味で言えば、それは「一皮むける」、つまりは**「成長」**の証よな。
そこで今宵、我らが掲げるお題はコレじゃ!
【脱(だつ)まるまる】!!
お主らが今まさに「さらば!」と告げようとしている事、あるいは、見事に縁を切って清々した事、何でもござれだ!
「不摂生な暮らしから足を洗った」 「二言目には愚痴をこぼす自分から脱した」 「長年お世話になった師匠の元を離れ、独り立ちした」
……なんてぇ立派な決意から、
「長屋の小うるせぇ隠居の誘いを上手くかわした(脱した)」 「つい夜食を食っちまう癖を断ち切った」
といった、日常の些細な「脱」まで、お主らの『脱まるまる』な話をドシドシと聞かせてくだされ。
一歩踏み出し、新しい景色を見ようとしているお主らの熱い想い、番所の役人一同、首を長ぁくして待っておるぞ! 遠慮はいらねぇ、その想いを文(ふみ)にしたためて、投書箱へドシドシと投げ込んでくだされ!